“話しかけやすさ”が、支援のはじまり
長年特別養護老人ホームで介護職に従事し、社会福祉士資格を取得してからは相談員としての経験を積んできました。これまでの職場では、介護度の高い入居者様やご家族とのやり取りが中心でしたが、今の職場では、自分で動かれる方も多く、ご本人の意向をくみ取ったうえで支援を考える場面が増えています。必要以上に手をかけすぎず、自主性やその方らしさを尊重する姿勢の大切さを実感しています。
相談員として意識しているのは、入居者様・ご家族・職員の想いをつなぐ“ハブ”としての在り方です。介護や看護、リハビリ職と日常的に連携しながら、制度やケア内容について入居者様が納得できるような橋渡しを心がけています。また、気軽に声をかけてもらえるような雰囲気づくりも大切にしており、何気ない一言やつぶやきから相談に発展することもあります。
まだ模索しながらの毎日ですが、「ここに来てよかった」と言っていただけたとき、自分の役割が誰かの安心につながったことを、あらためて実感します。