生活相談員インタビュー

2S8A3796

声を受けとめ、暮らしをつなぐ

生活相談員 M.H 2024年入職

2S8A3757

“話しかけやすさ”が、支援のはじまり

長年特別養護老人ホームで介護職に従事し、社会福祉士資格を取得してからは相談員としての経験を積んできました。これまでの職場では、介護度の高い入居者様やご家族とのやり取りが中心でしたが、今の職場では、自分で動かれる方も多く、ご本人の意向をくみ取ったうえで支援を考える場面が増えています。必要以上に手をかけすぎず、自主性やその方らしさを尊重する姿勢の大切さを実感しています。
相談員として意識しているのは、入居者様・ご家族・職員の想いをつなぐ“ハブ”としての在り方です。介護や看護、リハビリ職と日常的に連携しながら、制度やケア内容について入居者様が納得できるような橋渡しを心がけています。また、気軽に声をかけてもらえるような雰囲気づくりも大切にしており、何気ない一言やつぶやきから相談に発展することもあります。
まだ模索しながらの毎日ですが、「ここに来てよかった」と言っていただけたとき、自分の役割が誰かの安心につながったことを、あらためて実感します。
2S8A4283

暮らしの“間”にいる存在

相談員の仕事は、入居者様・ご家族・現場のスタッフの間を行き来しながら、それぞれの思いをつないでいくことです。ときには入居者様とご家族の意向に違いがある場面もありますが、どちらか一方に偏るのではなく、介護職や看護師など多職種の意見も聞きながら、共通の理解と最適な方向を探るよう努めています。
医療的ケアが必要な入居者様も多く、専門用語や病状理解の面で戸惑うこともありますが、わからないことは看護師に尋ねたり、調べたりする中で少しずつ知識を深めているところです。「話を聞くだけ」で終わらせず、そこからどう具体的に支援へつなげていくか。その意識を持つことで、入居者様の気持ちに寄り添いながら生活を形づくる一歩が生まれると感じています。
小さな声にも耳を傾けながら、その方らしい生活が続いていくよう、これからも一つひとつ丁寧に支えていきたいと考えています。