機能訓練指導員インタビュー

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その一歩に、寄り添い続けるリハビリ

機能訓練指導員(理学療法士) M.S 2024年入職

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動ける時間を、丁寧に支えていくために

ラゾス新潟東には、神経難病や脳血管疾患、寝たきりの方などさまざまな状態の入居者様がいらっしゃいます。そのため、日々のリハビリも一律で行うのではなく、一人ひとりに合わせて計画を立て、他職種と相談しながら調整しています。
たとえば、寝たきりの方には拘縮予防のための可動域訓練やポジショニングを行ったり、パーキンソン病の方にはリズムを意識した声かけやメトロノームを使った歩行サポートを取り入れたりと、症状に応じたアプローチを大切にしています。また、転倒などを防ぐための居室環境の調整も、ケアマネージャーや看護師、介護士と連携しながら進め、職員の目が届きにくい場面での事故防止にもつなげています。
様々な入居者様とのこうした関わりを通して、私自身も日々たくさんの学びを得ています。「やりたくないことは無理強いしない、やりたいことやできることは丁寧に支える」という姿勢で、入居者様が少しでも安全に、楽しく動ける時間をつくっていくのが私の役割だと感じています。
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思いに気づき、チームで暮らしを整える

リハビリは「動き」を支えるだけでなく、「暮らし」や「気持ち」にも深く関わる仕事です。簡単に外出などができないからこそ、無理のない範囲での集団体操やレクリエーションを通じて、人と関わる機会を少しでも増やせるよう心がけています。毎日の給水時間にコーヒーやココアを提供する「お茶レク」は、入居者様の「いつもと違う楽しみがほしい」という一言から生まれました。
些細な会話の中にこそ、リハビリのヒントや生活の彩りがあると感じているので、入居者様との対話や関係性構築は特に大切にしています。対話の中での気づきや「こんな工夫をしたい」という思いはすぐに共有することができ、職種の垣根なく自然に相談できる関係性は大きな支えになっています。
まだ理学療法士になって2年目の私でも、経験豊富な先輩方と対等に意見を交わせる環境があるからこそ、少しずつではありますが自分自身の成長も感じられています。一人ひとりの「こうしたい」を大切に、その人らしい動きにつなげていけるリハビリを目指していきたいです。