どう生きたいかを、なによりも大切に
これまで、病院や医療型施設での勤務を経験してきましたが、面会制限や時間の制約が多く、大切な人の最期に立ち会えない場面も少なくありませんでした。「ご本人の思いを尊重できる看護がしたい」と入職したラゾス新潟東では、そうした制限がなく、夜間でも入居者様のそばで過ごすことができます。
実際に、娘さんが夜通し付き添い、穏やかな表情で旅立たれた方もいらっしゃいました。「ここに来て本当によかった」と伝えてくださったそのひと言は、今も深く心に残っています。入居者様の思いを大切にしながら、ご家族の気持ちにも寄り添えたと実感できた瞬間でもありました。
「もう食べられない」「飲めない」状態になっても、「コーヒーが飲みたい」「少しだけお酒を口にしたい」といった希望には、できる限り応えるようにしています。そのうえで、どんなふうに最期を迎えたいかを入居者様と一緒に考えながら、必要以上に踏み込まない“ちょうどよい距離感”を意識し、安心できるケアを行っています。